
NISAって何が良いの?やったほうがいいの?
そもそもNISAって何なんだよって話。
気づいたら “新”NISA が始まってるけど、「庵野さんの新作ですか?」ってレベルの人向けに、簡潔にいく。
結論から言うと、NISAは やったほうがいい(でも別にやらなくてもいい)。
えっ?どっち?って感じだけど、
お金のことなんて気にせず生きていくほうが一番幸せだから。
ただし、知識として知っておく価値はある。
「NISAって何?」「結局どう得なの?」「実際どれくらい儲かる?
そんな疑問に対して、「この記事を読めばNISAが分かります!」みたいな丁寧に説明しない。
大体でいいから掴めればOKよ、初心者にもハードルを下げていく。
前提としてNISAは投資の話であって国際連合直属非公開組織特務機関の話ではない。
投資について、あまり怖くないよ~大丈夫だよ~って記事は下記ね
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投資って怖くない!NISAの前に知っておきたいこと
NISAやってる?iDeCoは?資産運用は?最近は「ねぇLINEやってる?(笑)」くらいのノリで飲み会で話が出るようになったね NISAなど投資を「やってない」というと「絶対やったほうがいい」「なんで ...
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NISAは商品ではない

まず大事なこと。
NISAって 「毎月積み立てたら老後にお金が増えてるやつ」……ではない。
間違ってはいないけど、部分点もらえるか怪しいレベル。
正確にいうと、NISAは「少額投資非課税制度」のこと。
注目して欲しいのは、「制度」である点。NISAは商品(サービス)じゃないのよ。
だから「NISAをしてる」ってのは説明不足で、正しくは「NISA口座で投資信託(または株)を買っている」ってことになる。
まだ、オープニング部分だぞ、逃げちゃダメだ。
NISA(少額投資非課税制度) 税金をゼロにできる制度
四字熟語ですら嫌なのに、9文字も続くのはきついよね。分かる。
ここでは、「制度」ってことだけ覚えばいい。
NISAは、投資で得た利益(売却益・配当・分配金)が 非課税になる制度。
普通なら投資の利益には約20.315%の税金がかかる。
・所得税:15%
・住民税:5%
・復興特別所得税:0.315%
内訳は覚えなくていいけど、ざっくりと20%取られるってことは覚えよう。
20%をスーパーのお惣菜基準で考えると、半額まで買わないよってかもだけど、Switch2が20%オフなら買うでしょ?
年4回しかないブックオフの書籍セールは20%オフって言えばイメージしやすい?
NISAは「証券口座の中の口座」

NISAは証券会社で開設した証券口座の中の口座区分のこと。
「証券口座の中にさらに口座?」って感じだけど、どの証券会社でも同様のシステム。
まずは、NISA口座以外のスタンダードな口座からね
証券口座を開設するときに、どの口座にしますかって聞かれる。(納税方法について聞かれてると思ってOK)
| 口座区分 | 税金の扱い | 難易度 |
|---|---|---|
| 特定口座(源泉徴収あり) | 証券会社が税金計算→確定申告不要 | ◎ |
| 特定口座(源泉徴収なし) | 自分で確定申告 | △ |
| 一般口座 | 自分で損益計算&確定申告 | × |
特定口座でも一般口座でも課税される。基本的には、特定口座で選べばいい。
「特定口座を源泉徴収あり」だと、配当金や売却益が出たときに、証券会社が計算してくれるので手取り金額で振り込まれる。めっちゃ楽。
そして次に出てくるのが「NISA口座」
証券口座開設の途中で「NISA口座もどうしますか?」と聞かれる。
他にも聞かれるものが下記
・米国株信用取引口座
・日本株信用取引口座
・先物・オプション取引口座
・FX口座
※後からでも開設ができるので、最初は開設しないで進んでOK。
特にNISA以外については、投資に慣れてきてから考えよう。
いきなり、乗れ!って言われてもそんなの無理だよってなんか聞こえるし
口座のイメージ
株を買うときの流れはこんな感じ
①銀行口座から証券口座に入金。
②買うときに「課税(特定口座)で買う?」「非課税(NISA口座)で買う?」を選ぶ
証券口座という大きい箱の中に
✔ NISA口座=非課税の専用枠
✔特定口座=税金がかかる枠
という2種類の“枠”があるイメージ!
株や投資信託は、その枠の中に保管されるだけ。
補足:特定口座の種類について
あくまでも補足になるので、飛ばしても問題はない。
スルーしても問題はないけど、1点まごころを、君に
特定口座は「源泉徴収あり」が楽なのは間違いない。
ただ、「源泉徴収なし」の方がメリットは大きい。
まず、抑えておきたいのは、「給与所得者(年収2,000万以下)は株の利益が20万円以下なら確定申告は不要」=20万円以下なら所得税がかからないということ。
でも、源泉徴収あり口座だと利益が1円でも出た時点で税金20.315%が自動で引かれてしまう。
その結果どうなるか(※雑所得20万円以下の場合):
②10万円の利益でも2万円引かれての「8万円」で次の投資を行うことになる。
それを防ぐためには、「源泉徴収なし」にする方がいい。
ただし注意点「住民税の申告」は必要になる
「20万円ルール」は所得税だけの制度で 住民税には存在しない。
だから、手間はかかる。
どっちを選ぶかは人それぞれ。
個人的には、手間は省いた方がいいと思うので、とりあえず、「源泉徴収あり」をおすすめする。
【NISAのデメリット】課税口座より非課税のNISAがよくない?

「非課税なら、NISA口座だけでいいじゃん」って思うのはすごく分かるんだけど、もちろんデメリットはある。
でも、うまい話には裏があるよな??ってほど邪悪なものではない。大丈夫。
負けたときの救済がない
株式投資は当然、損失が出ることがある。
その場合の救済措置が「損益通算」「繰越控除」この2つ
損益通算:損を利益で相殺して、税金を軽くできる制度
超ざっくりだけど覚えておいてほしい。
特定口座で1年間の取引結果が下記となった場合
A社の株:+10万円利益
B社の株:−100万円損失
計算すると
+10万円 −100万円 = −90万円(損失)
「源泉徴収あり」の場合は、利益10万円に対して一度源泉徴収されるけど、年末時点で最終損益が−90万円となるので、徴収した税は全額自動で返金される(還付)ということ。
繰越控除 「株の損失」を翌年以降の利益と相殺できる制度(最大3年間)
損益通算に合わせて覚えておいて欲しい。
※源泉徴収ありの場合でも、確定申告は必須
先ほどの例でのイメージだと
今年の損失:90万円
翌年利益:30万円
→課税される利益は0円になる。
→繰越残りは60万円
「損益通算」も「繰越控除」も、あくまで利益に対してかかる税金を軽くする制度。
しかしNISAは最初から非課税なので、損をしても、払っている税金が存在しない。
なので、NISA口座での損はダイレクトに損。
個別株をやっていくなら、この辺の制度は知っておくといい。
あと、異なる証券口座で取引の場合(楽天証券で利益、SBI証券の方で損失)とかだと、別途手続きが必要になる。
この辺りはおいおい覚えておけばOK
これがNISA最大のデメリットね
NISA口座は1人1つだけ
途中で金融機関を変更できるけど手続きがとにかく面倒。
だから 、NISAを開く証券会社の選定が超重要。
証券口座をいくつか開設して使いやすいところで開くとかがいいよ
年齢制限がある
現状は未成年は利用不可。
ファーストチルドレンは参戦できない。セカンドも、サードもね残念。
こどもNISAもそろそろ開始される噂はある。続報を待て。
一旦整理しておこう。
・NISAは「制度」なので、株や投資信託を買うときに課税(特定口座)か非課税(NISA口座)かを選ぶ
・NISAは投資なので、絶対に増えるわけじゃない。元本割れの可能性もある
・何を買うかは自分次第。成功も失敗も自分の所為ということ
でも、非課税のメリット×長期運用(複利)を活かすことで、ただ、貯金しているよりも、増やすことができる。
「じゃあ、NISAで何が買えるの?」って話ね
NISAの投資対象 「そもそも投資では何を買うのか?」
投資って「NTTとか楽天とかの株でしょ?」って話なんだけど、他にもある。
まず、NISAで買える金融商品は下記4つ
株式
投資信託(ファンドとも言う)
ETF(上場投資信託)
REIT(不動産投資信託)
まだ、慌てる時間じゃない...今回覚えるのは、株式と投資信託この2つだけでいい。
株式(個別株とかいうやつ)
NTTとか楽天とか、企業の株を自分で選んで買うやつ。
配当金や株主優待がもらえるTHE 投資っぽいやつ。
NISAで個別株を買うと、配当金や売却益も非課税になる。めちゃ強い。
株価は会社によって違う。
任天堂:13,000円 NTT:約150円
※通常は100株単位(1単元)だけど、証券会社によっては1株から買えるところもある。
AppleとかAmazonとかの外国の株も買える。
投資信託(ファンド) バラエティパック
NISAをやっている人が買っているのは、ほとんどこれ。
「積み立て」ってよく聞くでしょ?これこれ。
「投資信託」ざっくりいうと
「集めたお金をプロが株式や債券に分散投資して運用してくれる商品」
みんなでお金を出し合って、プロにお任せで投資する「バラエティパック」。
投資信託のメリット
・100円から始められる
・クレカ積み立て設定で放置OK
・専門知識が必須ではない。
・分散投資でリスクが低い
さらに、投資信託には大きく2種類があって
| 種類 | 中身 | 手数料 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| インデックスファンド | 市場平均(日経平均など)に連動 | 低い | 王道・初心者向け |
| アクティブファンド | 市場平均以上を狙う | 高い | 当たれば強い |
・インデックス:市場に連動するだけなのでコストが安い
・アクティブ:市場に勝つために努力する分、コストが高い
投資信託から始めたらOK
ここまでで理解しておくべきことは
・株式は個別で会社を選ぶやつ
・投資信託はバラエティパックを選ぶやつ
投資信託は、個別株のデメリットである下記2つを解消できるのが良い。
・高くて手が出しづらい
・海外株は会社名だけでは分かりづらい(Metaって何?みたいな)
自分で探さなくても、パッケージ版を買う感覚でOK。ゼロから始めるなら調べたり勉強したりする手間を減らせる。
だから、NISAを始めるなら投資信託からがおすすめ
ちなみに、MetaはFacebookやInstagramやっている会社ね
投資信託についての深掘りは下記記事
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NISAで買う投資信託、結局どれ?まずは定番を押さえよう
NISAは「非課税制度」ってことはなんとなくわかった。 そして、「NISAは投資信託を毎月積み立てればいい」ってところまで来たら 「え、ファンドって多くない?」ってことに気が付く。 今回はつみたて投資 ...
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NISA:年間最大360万円の投資枠

2024年に始まったシンNISAについて
旧のことは覚えなくていい。最後におめでとうと言われるだけだし。
「少額投資非課税制度」の少額ってところね。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間投資枠 | 最大 360万円(つみたて投資枠120万/成長投資枠240万) |
| 生涯投資上限 | 最大 1,800万円 |
| 税金 | ずっと非課税(売買益・配当金など) |
| 非課税期間 | 無期限 |
| 始める条件 | 1人1口座(金融機関は途中で変更可能) |
| 売却後の枠 | 翌年に復活 |
| 投資対象 | 株式・投信など(積立枠は長期向け商品) |
年間投資枠360万円の内訳につみたて投資枠(120万)、成長投資枠(240万)というものがある。
主にそれぞれ買える対象商品について
| 枠名 | 年間上限額※ | 主な対象商品 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 「つみたて投資枠」 | 年間120万円 | インデックス・アクティブなどの投資信託(一部ETF) | 長期積立のために国が厳選した安全寄りのラインナップ |
| 「成長投資枠」 | 年間240万円 | 個別株 / ETF / REIT / 投資信託 | 選択肢が広い・配当も非課税 |
つみたて投資枠(年間120万円) NISAの大本命
NISAやっている?=「NISA口座のつみたて投資枠でインデックスファウンドを積み立てている」
という感じで、NISAは抑えておけばOK
つみたて投資枠の対象商品の条件 (対象商品は国が条件を設定している)
・長期投資向け(20年以上)
・毎月分配型NG
・販売手数料はゼロ(ノーロード)
・信託報酬が低水準
※条件は覚えなくて良いよ。
対象商品は300本以上(2025年11月7日時点)で国が選定してくれているから、変なものは掴みにくいはず。
初心者に優しい制度。ありがとう。
よく聞く、オルカンとかS&P500も選べるので安心。
「成長投資枠」:年間240万円
最大の特徴は、個別株が買える。=配当金や株主優待がもらえる!
投資信託も買えて、積立設定も可能。
個別株は、リターンも大きいけど、リスクも上がる。
つみたて投資枠で買える投資信託で経験を積んでからでも遅くない。
どの株が上がるかなんて分からないけど、運ゲーではない。
今すぐ、個別株やるんだって人に向けて簡単アドバイス
1つの銘柄に全ツッパせず、複数銘柄で分散しよう。トータルでプラスを目指すことを意識して
業績やビジネスモデルを分析すれば大損のリスクはかなり下げられる。
(本格的に個別をやるなら、そのとき勉強すればOK)。
余談だけど、株主優待のある株を安いときに買って、権利付き最終日付近で売るとかの戦略とかね
成長投資枠は、投資の楽しみや怖さが広がるところなので、焦らなくていい。
とりあえず、NISAはクレジットカードから積立が可能な、投資信託からがおすすめ。
よしNISAデビューや

2024年の新NISA以降に始めた人は、株価が好調だったこともあり、ほとんどが含み益あり状態。
日経平均もオルカン(全世界株式)も過去最高を更新しているしね。
だけど、今からでも遅くない。それに、また下がってくるなら、買い時でもある。
まとめ!
NISAは非課税にできる制度。なので、買う商品は自分で選ぶ。
投資信託は「積み立てて放置」でOK
株式投資は「安いときに買って高いときに売ればいい」超シンプル
あと、iDeCoとは違い、途中で売却もできるし100円からでも始められる。
気軽にやっていこう。
ただし、未来は誰にも分からないので、余剰資金で続けるのが鉄則。
次回予告!
おめでとう🎉
もう、投資とNISAについてある程度理解できたはず。
とりあえず、証券口座の開設をしよう。
証券口座の開設はマジで難しくないから、すぐ申し込みはできる。
ただ、申し込みから開設までは時間がかかるので、申し込みは早めにやっちゃおう。
次回!
投資信託?結構種類あるんだけどどれがいいの?って話
来週もサービス!サービス!
