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NISAで買う投資信託、結局どれ?まずは定番を押さえよう

NISAは「非課税制度」ってことはなんとなくわかった。
そして、「NISAは投資信託を毎月積み立てればいい」ってところまで来たら

「え、ファンドって多くない?」ってことに気が付く。

今回はつみたて投資枠で選ぶ投資信託はどれがいいのか?って話。

結論からいうとインデックスファンドのオールカントリー(オルカン)かS&P500を選べばOK。

投資ってなに?NISAってなに?って場合は下記参照

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株式市場について

準備運動しないで水に入ったらびっくりするので、投資信託に入る前に準備ステップね。

「日経平均株価」ニュースとかで聞くと思うんだけど
日経平均とは、「日本株式市場の平均的な動き」を表している指数。

正確にいうと、「日本の株式市場全体」ではなく代表的な225社の株価を平均したもの

日経とセットでよく名前が出るのが「TOPIX」
TOPIXは東証1部に上場している日本の会社(約2,100社)を対象としたもので「本当の市場全体の平均」と言うやつ

整理するとこんな感じ

指数 対象 計算方法 特徴
日経平均 代表的な225社 株価の単純平均(株価が高い会社の影響が大きい) 日本市場の「顔」ともいえる代表株の動きを示す
TOPIX 東証1部上場全銘柄(約2100社) 時価総額加重平均(会社規模が大きいほど影響大) 市場全体の動きをより正確に反映

東証1部?とかは覚えなくてもいいので、とりあえず、日経平均=225社の平均だけ抑えればOK

日経平均が上がる → 225社の株価が全体として上がっている
日経平均が下がる → 225社の株価が全体として下がっている
ということね。

アメリカの場合

日経に合わせてよく聞くのが、アメリカの株式指数。
有名どころは ダウ平均株価 と S&P500。

こちらもざっくりまとめると下記表

指数 特徴 連動するイメージ
ダウ平均株価 米国を代表する30社の株価の平均 日経平均に近いイメージ。「主要企業225社の平均」みたいなもの
S&P500 米国の代表的な500社の株価指数 TOPIXに近いイメージ。「市場全体の平均」をより正確に反映

最近、テレビでダウもよく聞くでしょ?
…違うダウだけど、「ロマンス」めっちゃいいからおすすめ。

 

投資信託(ファンド)について

ここから投資信託(ファンド)の説明になるんだけど、漢字4文字だと意味がわからないので、「ファンド」と呼んでいく。

ファンドは、「投資家から集めたお金をまとめて、プロが株や債券などで運用してくれる金融商品のこと」で「バラエティパック」だと思っていい。

そして、ファンドこそがNISAの中心

「NISAをやっている」=NISA(口座のつみたて投資枠でインデックスファンドを毎月積み立て)をやっている。

共通認識で会話しちゃうのは仕方ないけど、新規は参入しにくいみたいなアレになってたね。

ファンドの種類は大きく2つ

ざっくりと、市場(指数)と連動するか市場平均より利益を狙うかの下記2種類ある。

種類 中身 手数料 特徴
インデックスファンド 市場平均(日経平均など)に連動 低い 王道・初心者向け
アクティブファンド 市場平均以上を狙う 高い 当たれば強い

もう少しだけ詳しくそれぞれの特徴。

インデックスファンド NISAのつみたて投資枠の大本命

市場全体の値動きに連動(日経平均、S&P500、オルカン(全世界株式)
→ 株式市場の平均に合わせて運用していくもので、手数料(信託報酬)が安い

アクティブファンド 「短期~中期の勝負向け」に近い

市場平均を上回ることを目指す
→ ファンドマネージャー(プロ)が銘柄選びや売買のタイミングを判断して運用
→ 市場を上回るために人が運用する分、手数料が高くなりやすい

アクティブは、当たれば強いけど、長期で市場平均に勝つのはけっこう難しい感じね。

ファンドと個別株との比較

ささっと比較表

比較項目 個別株 投資信託(ファンド)
投資対象 1社の株 複数の株や債券をまとめて運用
リスク 高い(1社の値動きに左右される) 分散投資でリスクが低め
運用の手間 自分で銘柄選び・売買 プロが運用してくれる
最低投資額 株価次第 100円から可能なものも多い
コスト 原則、売買手数料のみ 信託報酬がかかる

ファンドはリスクが分散されるし、自分で選ぶ手間がないというメリットもあるけど
個人的に一番のメリットは「運用をプロに任せられるから、日々の株価チェックから解放される」こと。

毎日チャートを見て、ニュースを追って…とかやらなくていい。

最初は、ほったらかし投資ができる、ファンドが楽。
楽なのが一番!

 

ファンドのメリットとデメリット

ファンドの選び方の前に、メリットとデメリットを整理しておこう。

NISAで買うファンドは設定してから放置が理想となるので、全部覚える必要はない。

ざっくりでOK

ファンドのメリット

①分散投資ができる=リスク分散になる、
1つのファンドで複数の株や債券に投資できるので、個別株よりもリスクを抑えられる。

個別株で分散をすると複数社の株を買う必要があるから、その分元手が必要。

②プロが運用してくれる
銘柄選びや売買タイミングはファンドマネージャーにお任せできる

・インデックスファンド:「指数に合わせる」だけ
→指数に含まれる銘柄が変わったら自動で入れ替えが行われる

・アクティブファンド:プロが積極的に銘柄を入れ替える
→「業績が良くなりそうな会社を増やす」「見通しが悪い会社を減らす」など

自分で株価をチェックしたり売買タイミングを考えたりする必要がなく手間が少なく、投資初心者でも安心

③少額から始められる
100円〜1万円程度から購入可能な商品もあり、資金が少なくても投資を始められる。

④クレジットカードで自動積立ができる
個別株とは違い、「毎月決まった額を自動で積み立てる」仕組みがある

クレジットカードのポイントも貯まる&放置で運用が可能になる。

ファンドのデメリット

① 信託報酬(手数料)がかかる
保有している間、管理コストが発生する。

② 元本保証ではない
ファンドも投資になるので当然、値下がりのリスクはある。
※分散投資でリスクは減らせるけど、ゼロではない。

③ 株主優待はもらえない。
ファンドを通して株を持っているだけで、個別株のように「株主になるわけではない」
→優待・株主総会の案内・配当の受け取りなどは受けられない。

④ファンドの種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない。
インデックスもアクティブも種類が大量にあって、しかもどんどん増えていく。

投資信託ランキングの上位から選べば大失敗のリスクはある程度防げる。

分配金と配当金について

個別株を持っているときに、企業が利益を出すと株主へ還元するお金が配当金。

似たものにファンドには分配金がある。
これは、ファンドが保有している株の配当や債券の利息などを投資家に分配するもの。

注意点としては、無理やり分配する(元本を削って出す)場合もある
一見「お金もらえた!」と思っても、実は資産が増えていない、ということもあるので気をつけてね。

結局、ファンドはどれがいいの?

ここから「結局どれを買えばいいのか」って話ね

今回の前提として、NISAでの運用がメインになるので、つみたて枠の対象商品から選ぶことになる。

結論は、オルカン(全世界) or S&P500(米国)でOK

理由としては、この3つ

・手数料(信託報酬)が低い
・過去の実績も安定していて、長期的に右肩上がりが期待される市場
・つみたてNISA対象=国が「長期積立に向いてる商品」と判断済み

どのオルカン?S&P500?

オルカンとかS&P500って調べると、色々出てくる。
〇〇オールカントリー、〇〇S&P500…みたいなね

中身(投資先)はだいたい同じ。違うのは、運用会社と手数料

迷ったら定番の eMAXIS Slim シリーズ。
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

ファンド名 信託報酬(手数料) 特徴
オルカン 約0.05775% 世界中に分散。米国比率が高めでバランス良し
S&P500 約0.0814% 米国の代表500社に集中。成長期待が高め

オールカントリーは「全世界株式」だけど、実際は6割がアメリカ。
S&P500はアメリカ500社に集中。
構成は各自調べたら良いけど、全部覚える必要はないよ。

ちなみに、国内株式ファンドの
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は信託報酬が約0.14%。

オルカンやS&P500より手数料が高い。不思議だけどそういうもの。

オルカン vs S&P500 — どっちがいいの?

YouTubeやネットでよく論争になるけど、結局好みやライフスタイル次第
一応、ウチでは、私は両方、彼女はオルカンで積み立ている。

投資信託ランキングがあるから、上位10以内で探して選んで行けば、変なものを掴まなくてすむ。

一応、投資信託を選ぶときに見るべきチェックリスト

・信託報酬(手数料)が低いか
・分散されているか(地域・国・企業数)
・スタンス(安定 vs 成長)に合っているか

詳細は「目論見書」という説明書で買う前に確認しよう。

補足:投資信託の手数料について

NISAは非課税になるだけで、手数料はしっかりかかる。
手数料は「買うとき・持っている間・売るとき」の3種類

購入時手数料(販売手数料) ※つみたてNISAだと基本はノーロード
最近は0円(ノーロード)が多い。

信託報酬
保有している間にずっとかかる年率の手数料
基準価額から自動で差し引かれているものになる。

信託財産留保額
売るときにかかるもの。0~0.5%程度(かからないものも多い)

ちなみに、個別株だと保有の手数料はない。売買手数料についても証券会社によっては無料のところも増えている

 

複利の凄まじさ

なんで「積み立てたら将来お金が増えてる」って言われるのか?
ここで登場するのが「複利」

金融庁のつみたてシュミレーターで下記3つだけで簡単に計算できる

・毎月の積立金額
・想定利回り
・積立期間

※今回は、想定利回りを「6%」として設定する。
理由は、オルカンの長期リターンが5〜7%になっているから真ん中をとっただけね
あくまでも想定。

シミュレーション①:30歳から毎月1万円、運用利回り6%で20年後

・毎月の積立金額:1万円
・想定利回り:6%
・積立期間:20年(30歳→50歳)

結果
・総額:約453万円
・元本:240万円
・運用益:213万円

なかなかでしょ。

シミュレーション②:30歳から毎月1万円、運用利回り6%で30年後

あと10年がんばったらどうなっているか

・毎月の積立金額:1万円
・想定利回り:6%
・積立期間:30年(30歳→60歳)

総額:975万円円
元本:360万円
運用益:615万円

元本を上回るほどの運用益!熱いねぇ!

参考:ゆうちょに入れてた場合(金利0.2%)で30年入れていた場合

・総額:371万円
・元本:360万円
・利息:11万円

これが普通の貯金(預金)の現実。

投資はお金に働いてもらう仕組み。
複利の力で、時間をかけるほど威力がすごい。

ギャラドスに10万ボルト放った感じね

※あくまでもシュミレーションね

ここでNISAの旨み

通常、運用益には約20%税金がかかる。
例えば、さっきのシミュレーションの運用益615万円の場合

運用益が615万円だとすると、123万円が税金としてもっていかれる。痛い。

NISAなら非課税。ゼロ。
これが非常に美味しい。

NISA×複利は、時間を味方にして、ガンガン増やしていくという戦法

「複利」を最大化するコツ

大事なのは、元手と積立期間。

①分配金は再投資
ファンド(投資信託)は、分配金を自動で再投資する設定がある。(受取or再投資)

再投資しているだけで、さらにタネが増えていくので複利の恩恵が上がる。

長期で続けることが最重要
株価の上下に一喜一憂しないで続けることを最優先に考える。
数年〜数十年後に増えてればOKだから今日の株価(基準価格)は気にしないでいい。

だからこそ大事なのが放置できる環境を作ること。

放置の相棒:クレカ積立

放置するには環境も大事。積極的にクレカ積立をしていこう。
特徴は2つで

・毎月決まった日に自動で購入
・ポイントも貯まる=貯金感覚でできるのも良い

弱点としては、「安い時に多く買う」「高い時には買わない」などの調整ができない。

損した気持ちになるかもしれないけど
ドルコスト平均法というものがあるので心配しないでもOK。

クレジットカードの利用について

クレカ(楽天キャッシュ)で支払いができるのは「積立」だけ。
スポット購入(単発買い)や個別株を買う場合は使えない。

ただ、多くの証券会社では、ファンドや個別株をポイントで買うことができる。

積立でもらったポイントをさらに投資で利用していくことで、どんどん増えていく。

最後に、積立投資で一番大事なのは「途中でやめないこと」

積立投資は 時間を味方につけて“複利”を最大化する仕組み

市場は上がったり下がったりを繰り返すけど、長期では市場全体は回復してきたのが過去の実績。

だから、下落は必ずある。
ただこれは “安く買えている” 時期でもあるから、むしろ喜んでOK。

結局 “気にしないほうがうまくいく” ことが多い。

継続が一番大事。次に無理のない範囲で投資をしようね。

ギリギリで生きていたい気持ちはわかるけど、不可能を可能にするのは有閑倶楽部だけですから

とりあえず、証券口座を開設するところからやっていこう!

これでNISAについては一旦終了。
次回は、証券口座 × クレジットカードの還元(ポイント)攻略編を予定している。

楽天証券、SBI証券、マネックス証券の3つを使っているけど、還元率だけで”今のところ"一番高いのは楽天証券で私のメインでおすすめだよ。




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